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オシイ。
とってもオシイ。
あのオチさえなければ、それなりに納得できる物語ではあったのに。
最後の最後で、
人智を超えた不思議な力によって、無傷で生還
なんて、「サイボーグ009」って、こんなにファンタジックな作風でしたっけ???
作品中にも「彼の声」とか「天使」とか、抽象的すぎる表現が目立ちます。それらについての「正体」も語られてません。
謎が謎を呼んで、謎は謎のままに放置です。
一般人に関しては、いつの間にか、何らかの手段で、潜在意識の中に破壊衝動を「彼の声」によって刷り込まれていたと解釈することもできるけれど、では、ジョーとジェットはいつの間に「彼の声」を聞いていたの???
最終的には「彼の声=神」か?ってところまでたどり着き、ジョーなんてその「神」に向かって訴えたりしちゃってる。
で、その「神」の意思によって宇宙空間から無事に生還って……
……えーヾ(´Д`;●) ォィォィ
なんでそんなオチにしちゃったかな。
そりゃ確かに、ジョーもジェットも死んでしまうのは私はいやだよ。
でも、あの状況で死を覚悟せずに宇宙空間へ飛ぶなんてありえないし、二人もその覚悟だったと思うんだ。
実際、迎撃ミサイルで撃ち漏らした核弾頭へジョーを届けるために、ジェットはムリな飛行をして、最後はボロボロになって堕ちてった。
ジョーも、その核弾頭を直接爆破するために宇宙へ向かった。イワンはもう眠りの周期に入ってしまってテレポーテーションはさせて貰えないし、ジョー一人では大気圏を抜けて地上に戻るのは不可能だと判っているのに。
なのに、あのオチ。
ボロボロになって堕ちて行ったジェットも、核弾頭と一緒に爆破されたジョーも、いったいなんだったの??
なに無傷で「よかったよかった」してるの??
途中で行方不明になったピュンマとグレートもちゃっかり戻ってきて、行方不明が何のためなのか、誰によってなのかも全く謎のまま。
まるで夢オチ。
このオチさへなければ、たとえ「彼の声」や「天使」の正体は判らないままで、かつ鬱々とした気分は残ってしまうけれど、それなりに納得のできる結末になったと思うのに。
フランソワーズとジョーの別れの場面とか、散々盛り上げておいてさー(-ω-;)
なんか腑に落ちんわ……
攻殻の神山健治監督だし、設定はSFだけれど、もっとリアルに寄せてくれると思っていたのでちょっと残念。押井守監督ならもっと違ったかしら、と思ってしまわなくもない。
今後も作品化されるかもしれない可能性を考えると、うっかりキャラクターを死なせられないってのもあるのかもしれないけれど、だったらもっとやり用があったのでは?と思ってしまいます。
それ以外は面白い作品だと思います。
映像はスタイリッシュだし、さすがProduction I.Gって感じだし、冒頭のフランソワーズがヘリから飛び降りるシーンとか「草薙素子か!?」とか思ったけれど。
あと、ジョーの加速装置が無敵すぎる(笑)
キャストもばっちり★
もうね。
ジェットがカッコよすぎてね(〃ω〃)
長髪ぎみのオールバックってツボですよ。
あのルックスで小野Dの声ってヤバいだろww
私、もしかしたら小野Dの声はこういう低音系が好きかもしれないな。
セリフが2つくらいだったので「ん???」と思ってエンドロールで確認したら、やっぱり立花くんもいた。
……あれ、なんか殆ど辛口評価しか書いてない……
それだけ期待してた作品だったってことなのよ。
なのでProduction I.Gさん、もう一作、なんとか!!やってはくれまいか!!