宝塚にどハマりしていた頃、宝塚以外にもOSKや松竹といった「歌劇団」があるのは知ってました。
通学電車から見える近鉄百貨店の外壁に、宝塚っぽい人たちのパネルがどーんと掲示してあって、どうやらそれがOSKらしいってことも知ってました。
で、たまたまTVで放送されていたOSKの舞台を観たことがあったんだろうな。ピンクの傘を持って歌う「団歌」をなぜか知っていたんだもの(笑)
まぁ、宝塚のスミレに対してこっちは桜か、と思ったこともあったんだろうけれど。
そのままずるずると月日がたって。
そういえば最近宝塚観に行ってないな~とふと思って。さらにそういえばOSKって観たことないな~とも思って。友達に「一度行ってみない?」と。
作品紹介にはボカロの曲からイメージした物語っぽいこと書いてるし、それをどうやって歌劇に取り入れるんだ?ってのもありつつ。特に使われてるうちの2曲「パラジクロロベンゼン」と「カンタレラ」は音ゲーで遊んでて好きな曲でもあったので。
物語的には……うん。面白かった。
以前、知り合いの舞台を観に行った時に何度か書いたことのある「パンフレットやHPなんかで補完しないと伝えたいことが全部伝わらない」なんて台本では当然なかった。
ただ、一つ気に合ったのが……展開が……
起→承→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→結
みたいな……「転」どこ行った??みたいな……(苦笑)
一幕二幕と、欝々した展開がどんどん膨らんでいって、最後一気に「結」。唐突に「巡礼の旅にでます!」で終わらせた感じ。や、もちろん話の筋もチェーザレの心情も理解できてはいるつもりではありますが。
あと、チラシには「禁じられた兄妹愛は狂い続けるのか」と書かれてあったけど兄弟愛よりは陰謀術数の方が渦巻いてたし、「ジョバンニを巻き込み」ってなってるけどそれほど巻き込まれた感なかったような??まぁ作中なんども「ジョバンニにしとけ!!」って思ったけども。いい人すぎるよジョバンニ。
作中に「パラジクロロベンゼン」や「カンタレラ」が流れるたびに、手がエアPSPをプレイしてたりするんですがww
物語が終わってフィナーレ。
全員で「パラジクロロベンゼン」を歌いながら踊ってて、それは「すげぇ!!」と素直に思った。ボカロの曲って大抵が生身の人間が歌うことを想定していない曲で、ピッチやブレスが難しいのにさらにそれを踊ってるんだもの。何人かは息切れしてましたけど(苦笑)
ただ、ここでも思った。
演目のテーマが「カンタレラ」で、需要なアイテムも「カンタレラ」って毒で、兄妹愛云々とか言ってるのに、フィナーレ曲「パラジクロロベンゼン」なんだ?「カンタレラ」じゃないんだ??ww
また機会があれば、今度はもっと「普通の」演目を観てみたいかもと思いました。
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