小学校一年生の時の私の出席番号は9番でした。
なんで覚えているかというと、当時は出席を取られることが嫌いだったから。
今にしてみればそれほど深刻でもない家庭の事情で、私は苗字が一度変わっています。
正確に言えば、今のフルネームが正真正銘「本名」です。
幼稚園の頃は母の旧姓。祖父母の苗字で通っていました。
それもこれも、ひとえに祖母が私を可愛がったあまりの結果なのですが(笑)
当時の幼い自分にそんな理由が判る訳もなく、また年子の妹と苗字が違うことを何ら不思議に思うこともなく、「それ」が私の名前なんだと思っていました。
当然、幼稚園の持ち物に書かれる名前も全部それ。
ノートにいっぱい練習した名前もそれ。
小学校に上がる時、突然私の苗字が変わった。
思い起こせば、私をどちらの苗字で通わせるかで父と祖母が大喧嘩したこともあった(苦笑)
まぁ、とにかく私は正式に「本名」で小学校へ通うことになりました。
突然「今日からあなたの名前は○○です」なんて言われて馴染めるはずもなく、たかだか小学一年の子供にそんな事情を理解できるはずもなく、呼ばれても自分だと気付かないことも多く…
事情を知らない当時の担任にとって、返事のできない私は態度の悪いガキだったんだろうと思う。
出席を取られる時も、提出物を返される時も、気付かないままでいると私はその時間中ずっと取り残されることになった。
で、また母が…
小学校での持ち物に名前を書くようにと言われて、文字通り「名前」を書いた(^^;
今でも衝撃的に覚えているのが、掃除用に集めた雑巾を先生から返してもらった時のこと。
他のみんなは一人ひとり「苗字」を呼ばれて、先生から手渡しで返してもらっていたけれど、「名前」を書いてった私の雑巾は、
「なにコレ………『みすず』っ!!」
と、その雑巾を床に投げ捨てられた。
先生にしてみればタダでさえ印象悪い子供だったのが、更に悪化したんだろう。
とにかく、幼心にあれはとてもショックだった。
それ以降特に、私は何をするにも当時の担任に怯えるようになった。
授業中に当てられて、答えられなかっただけで泣いた。
学級会の時、名指しされただけで泣いた。
怖くて、先生に対してはボソボソとした喋り方しかできなくなった。
そんな私の態度が、ますます先生の癪に障った。
結果、先生が自分を相手にしなくなるまで、半泣きで黙ってじっと立っているだけになった。
そしてまた、子供ってのは無邪気に残酷で、大人をよく見ているもので。
先生がやることは自分もやっていい。
先生が叱る子=悪い子
みたいな構図がいつの間にかできていて。
いじめられっこの出来上がり。
(この話、気が向いたら続くかも)
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