漫画原作が実写化されるたびに巻き起こる、アリかナシか論。
私は基本的に漫画の実写化はナシ派なんだけれど、たまーに「これはこれでアリじゃね?」となるものがあったりもするわけで、今回の進撃の巨人はアリかナシかで二択するなら「アリでもいいんじゃね?」に、個人的には分類されたかなー。
ってのが、映画観た感想。
考えてみれば、設定を微妙に変えた作品なんてのはアニメでもよく見かけるわけで(BLOODシリーズとかキャプテンハーロックとか、最近では攻殻機動隊とか)、だったら実写でそれやっても、まぁいっかーってことだよな、と思った次第(笑)
進撃は、舞台を中世(?)のドイツ風から、戦争で近代文明が滅んだ後の日本へ。廃墟になったビル(団地?)群とか、児童公園跡とか、不発弾とかヘリの残骸とか、戦争の名残り(?)の地下シェルターっぽいのとか、ガソリンで走る車とか出てきて、原作をベースにした原作とは違う作品になってたなと。なので、登場人物を原作のキャラクターに対比させなければほとんど違和感なく見られたなと。
対比させちゃうとね、「リヴァイはこんなんじゃなーいっ(><)」とか「ミカサがエレンを拒絶してる…」とかなるんですけどね(^^;
そもそもシキシマはリヴァイじゃないと思えば、「なんかこいつ、ミカサに手ぇ出してそうだなー」な雰囲気もありじゃないかとww
でね、シキシマとかソウダとか日本語名が結構いるんだから、もういっそメインのキャラクターも全員日本語名に改変してしまった方が、より一層違和感なく見られたと思うんだけどなーとも思わなくもなく、そこが惜しい。だってさ、画面に映る全員、黄色人種なんだもの。
あとどうしても気になったのが、立体機動で跳んでいるときの飛行姿勢。
多分ね「格好良く見える」を重視した結果、あんな決めポーズ風の姿勢で固定されたまま跳んでるんだろうけれど……あれ、遠心力でぶん回されてる状態を、身体に巻きつけたベルトの抵抗を利用して手足を伸ばしたり踏ん張ったりして重心を移動させて方向を変える、って装置だったはず。だったら飛行姿勢が決めポーズっておかしくないか?
逆に言うと、あの姿勢を維持したまま方向転換できる身体能力すげぇ!!って話だけどww
確か立体機動装置って、実現できるかは別として理論上は可能な装置だとどこかの記事で読んだのよ。だったらせめて映画内ではもっとリアル感がほしいなって、個人的な我侭。
ま、そんな感じでアリかナシか?と訊かれたらアリなので、後編も楽しみに見てみようと思ったわけですが。
原作が続いてるのに映画は完結させなければならない以上、結末はオリジナルになる……はず……。
前編ではエレンが巨人化するあたりまでだったんだけれど、その巨人の正体がエレンだということにミカサは早々に気付いたり、エレンがうなじのところにいるから早く切り離さないと細胞が同化する!ってことをソウダさんが知ってたり、「だからうなじが弱点なのかー」とハンジさんが納得してたり、その辺のもろもろをシキシマは全部知っている風だったり……
さて、これは後編への副線なのか何なのか。
赤ちゃんの巨人が出てきたけれど(乳じゃなく人喰ってたけど)、ソウダさんが言ったように、うなじのところにいる人間の細胞が同化して巨人になるなら、赤ちゃん巨人もありなのか?
その辺の謎も後編に解明されるかしら。
人が潰されたり喰われたりする絵がなかなかグロイのと、巨人が気持ち悪すぎてヘンな笑いが込み上げるってのもありつつww
あ、最後になりましたが。
石原さとみのハンジさん、良い!!
奇声上げて喜んでたり大口あけてはしゃいでたり、色気ある女優さんが色気も女っ気もあったもんじゃない風なのが良い!!(←ほめてます)
さすが。ロミ姉さんに演技のアドバイス訊きに行っただけのことはある。基本的に原作キャラと対比させない方がよい実写キャラの中で唯一、原作と対比させても違和感なかったわ。
後編のイッちゃってる感も期待します。
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